11月調査:白浜と宮古
- Luna Yamamori
- 2017年12月13日
- 読了時間: 4分
11月は満月に白浜、新月に宮古島で調査をしました。

瀬戸臨海実験所の北浜。
台風後です。貝以外の漂着物が沢山。

石門は、何だかいつもと違いました。砂が流されて、下が広くなっている気がします。
この石門いつまで存在できるのでしょう。
ここは泥岩に砂岩が混ざっている脆い地層(満塩・歓崎・栗林 1998) なので、どんどん削られているみたいです。
前の春?にも落ちていたような。怖い。
季節は秋。
ハナザラは昼の干潮で採れるので、夜は臨海の先輩に和歌浦調査に同行させて頂きました。

カニ。

ツメタガイ類の卵塊(砂茶碗)の中で脱皮したヤドカリ。
確かに、外に比べて安全かもしれない。
脱皮殻は外に投げ捨てていました。

これは、ウォーー!
っときました。
ムシロガイが集っている、それはもしや、「カブ」から 始まる節足動物!?

否、エイでした。
食事中にひっくり返してごめん。

エイくち

エイひれ

ヤビーでは、スナモグリがとれました。

君、良い目をしているねえ。
大好き。
***
新月は宮古島へ。
風速10mの強風で、かなり厳しいコンディションでした。

雲の上。

八重干瀬かな?と。
数年前は離着陸の時は電子機器一切だめだったので、こんな写真撮れなかったなあと思いました。

耕されている。
強風で延着もあり着いた時にはもう潮がだいぶ満ちていましたが、3日かけて島を一周して海岸線を見つつ、調査しました。

サニツ浜。
なかなか良さそうな干潟でした。

馬の置物の存在感が大きかったです。

モモタマナを見ると、南の島に来たなと感じます。

地面に落ちていました。
小笠原では、こういうものは「オオコウモリの食痕」と教えられましたが、ここではどうなのでしょう。

来間大橋。強風。

シギラビーチ。
石灰岩がごつごつしていて、転んだら大変なことになりそうです。

石灰岩の中には新しそうなサンゴやコケムシ、貝の化石が入っていました。

インギャービーチ。
干潮で行ったら楽しそうです。

南東端の東平安名岬のもとにある、保良漁港。

漂着はあまりありませんでした。

東平安名(ひがしへんな)岬。
かつての繁栄を偲ばせる、崩壊した柵。

これが風速10mの力!
ハチジョウススキが荒ぶっていました。

灯台。
この強風では導く船もいないかもしれません。

ブランコ。

強風!と、足元...。
ブランコの下って、往々にしてこうなりますよね。
この後、車の足元を濡らしたことについては後悔していません。

吉野海岸。

海中。
宮古島といえど、12月の海は寒かったです。
ラッシュガードとトレンカではきついです。上がった後の強風がまたなんとも過酷。

南の海特有の、ゼニイシ群落。
南国の海、あったか〜...寒いよ。すごく寒いよ。

ギンポはん、おらもうダメだ。さよならだ。
***

池間大橋。

池間島の、イキズービーチ。
ゴリラ岩...?

おそらくこれかと。
頷けます。

コンペイトウ。

西平安名岬。
東平安名とのデジャヴ。

宮古馬がいました!
GoogleMapに「馬放牧場」と書かれていましたが、現時点の自由度は牛の方が高そうです。

伊良部大橋。
2006年着工、2015年完成の新しい橋。
全長は3540m(サンゴの島、と覚えたら良いそうです)。

長浜。

中の島ビーチ。

佐和田の浜。
ごろごろしている岩は「津波岩」で、大津波の時に転がってきたそうです。
航空写真ではいかにも豊かそうな地形でしたが、津波の撹乱のせいか否か、多様度は低そうな環境でした。

海浜植物には沢山出会いました。ミツバコマツナギ。

イソフサギ。

ハマタイゲキ。白い乳液が出ました。 さすがトウダイグサ科(?)。

スナヅル。
つる性の寄生植物で、なんとクスノキ科!

ツキイゲ。イネ科。

実は、まるで陸のガンガゼ。
刺さりはしませんが、少し痛かったです。

ハマナタマメ。まごう事なき豆。
陸の方にも行きました。

アサギマダラ。
浅葱色、本当に綺麗。

ジャコウアゲハ。
ウマノスズクサが食草だそうです。
赤が綺麗。

スジグロカバマダラ。

リュウキュウミスジ。
植物も。

サキシマエノキ。

コウトウヤマヒハツ。

オオバシマムラサキ。

オキナワソケイ。
「ソケイ」というのは、中国のジャスミンだそうです。

オオシマコバンノキ。

ゲッキツは良い匂いでした。「月橘」という漢字も素敵。

ミヤコオキナワギセル。

ん。

そして森の中には、なんとオオコウモリ!

ふさふさの毛、綺麗です。
くりくりの目も可愛い。
夜になったら君たちの時間だね。

シメは道路に佇むアオサギ。コンクリの色と見事に同化していました。
初めての宮古島。
風が凄まじかったですが、海でも成果がありました。
うずまきパン、しかくパン、牛さんありがとう、という宮古ローカルフードから、定番のさたばんぴん(さーたーあんたぎー)、もずく、そば、味噌汁。
沖縄モードにもしっかり浸りました。
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