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笠型進化の論文 Published!

  • Luna Yamamori
  • 2018年8月23日
  • 読了時間: 3分

ニシキウズガイ科の笠型進化の過程の論文がPublishされました!

オープンアクセスなので、軽い気持ちで見ていただけましたら嬉しいです。

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一言でまとめますと 笠型化した特殊な巻貝(チビアシヤガイ亜科, Fossarininae)を調査し、巻貝の貝殻の巻きが消失する要因と、そのときの軟体の変化の過程を明らかにしました。

今回のキャストは、4種類。ニシキウズガイ科のチビアシヤガイ亜科(Fossarininae)の主な日本産4種です。

まず登場してくれたのは、 チビアシヤガイ Fossarina picta 。サイズは約2mm。

黒いボディは燦々と照らす太陽光の下での生活にも安心。

どうもこんにちは。

続きまして、チゴアシヤSynaptocochlea pulchella 。 サイズは約3mm。

ミルキーホワイトなボディを持って、荒波空間の岩の隙間に住みます。

扁平化してアワビ型になった殻で、狭い隙間にすすいと入り込みます。

よいしょ

殻の形をよく見せてくれました。

そして、ウニの巣穴に住み込み共生することでお馴染み(?)の、ハナザラBroderipia iridescens。サイズは 約6mm。

低平な笠型の殻は、狭く危険なウニの巣穴で暮らすのに便利です。

どうもこんにちは。

そして、最後のキャストは、生態写真が初公開となります。

きっと、世界的に。

アコヤザラRoya eximia。サイズは約9mm。

ハナザラより殻高が高く、殻に肋が入るのが特徴。

バイオレントな荒波が打ち付ける岸壁に住んでいて、サンプリングはかなり危険。

笠型の貝殻は、①そんな荒波空間で波の抵抗を抑え、②広い殻口に由来する大きな足でしっかりと岩盤に張り付くのに便利そうです。

ちょっとアシンメトリカルな体勢でお茶目に正面顔。

お、おいおい、ステージの端っこ、そっちは危ないよ

あっ

そして直角へ。

次は、野外のアコヤザラ。

この中に1匹、アコヤザラがいます。

見つけられるでしょうか?

干潮時はこうして少し波がかかる岩の上にしっかりとはり付いています。

Wash Time(ざばざばと波が寄せる時間)のアコヤザラ。

荒波空間で必死に撮影しました。背景の白い筋は、荒波に揉まれる懸濁物。

こうして、ざばざばタイムには活発に歩き回って微細藻類を食べているようです。

満潮時のアコヤザラ。

フジツボの殻の中にぴったりとはりついて隠れていました。

こうして、魚の驚異がある満潮時には安全な隠れ家で過ごして、魚が来ない ざばざばタイムにうまく餌を食んでいるようです。

すごいぞアコヤザラ!

キャストたちの紹介が終わったので、まとめの図を簡略化したものを載せます。

チビアシヤガイ亜科は、らせん型のニシキウズガイ科で、笠型進化を果たした唯一の系統。

そこには、笠型進化の過程を紐解く鍵が隠されています。

論文本文では、4種それぞれの殻形態の比較図や、軟体部の(渾身の)スケッチと共に、この笠型進化の過程を詳細に追っています。

図の数が10枚とフォトジェネティックな仕上がりにしてみましたので、覗いていただけましたら嬉しいです。

(貝の目の可愛いさによる癒し効果も期待できます)

*おわりに*

この調査は、舞鶴水産実験所(当時高知大学)の先輩や研究室の後輩に、私が流されないか見てていただきながら行いました。

それというのも、アコヤザラの生息地はバイオレントな荒波空間です。

かれらを採集される方は、本当にお気をつけてください。

私は眼鏡を失いました。


 
 
 

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